新刊『山とハワイ』が新潮社から発売になりました。上下巻で、全12章のフルカラーです。
ハワイの山登りを軸に、文化や歴史まで網羅した紀行マンガです。
どこに行くかの参考になるようなガイドブックではありません。むしろ、あまり行けない場所やあまり知られていないハワイの歴史、町の様子などをご紹介しています。
ハワイには、世界一高い山(エヴェレストより高い)、世界一大きい山(富士山50個分以上)、世界一活発な火山、世界一美しいと言われる断崖があります。上下巻を通して、その全てをご紹介しています。
また、ハワイがたくさんの人を惹きつける理由を、リゾートやグルメではなく、歴史的な経緯と文化の中に見出しています。そのため「ハワイアンの島」から「移民の島」となり、「アメリカ合衆国」に併合されていく歴史についても、下巻を中心に取り上げています。
一般的にイメージする観光地ハワイは、ごく一部の面です。ハワイに対するイメージが大きく変わると思います。ハワイが好きな方だけでなく、「ハワイはベタな観光地」と思われる方にも読みいただければ幸いです。
〈書名について〉
ハワイの島々は、もともと海底火山が海の上に顔を出したもので、山そのものです。一番新しい島(ハワイ島)では、今もほぼ毎日噴火が起きています。
ハワイ(特にハワイ島)に暮らす方は、火山の女神が噴火を起こすと考え、女神の気まぐれによって造られた島に人が住まわせてもらっている、と捉えています。火山が先にあって、そこに人が暮らし、ハワイの社会ができたという順番です。そのため、書名も『ハワイの山』や『ハワイと山』ではなく、『山とハワイ』としました。
また、同じ理由で、ハワイを語る上で欠かせない火山と女神についても、特に上巻でページを割いて取り上げています。
〈上巻の目次〉
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はじめに
第1章 ヒロ ―はじめてのハワイ―
(レッツ・ゴー・ハワイ!/笑顔の町/火山とともに/ヒロの子守歌)
コラム 買い物とハワイ
第2章 マウナ・ケア ―車で、富士山より高い山へ―
(世界一高い山/チーム・ヒロが行く/4190mの夕陽/極寒のスター・ゲイジング)
コラム 子連れとハワイ
第3章 キラウエア ―世界一活発な火山をハイキング―
(火山の女神ペレ/ペレが住む火口へ/ハイキングinクレーター/大噴火の中心地/洞窟ミニ探検/世界一の全貌/飲み込まれたエリア/ハイキングon溶岩流/丘と丘と丘と丘/満腹ヒロごはん)
コラム 酒とハワイ
第4章 マウナ・ロア ―世界最大の山に登る!―
(涙の登山道/想定外の荷物/いざマウナ・ロア/アア!溶岩/星降る夜/ひび割れた山/リフトゾーンを行く/色とりどりの大地/富士山超え/はるかなる山小屋/長い長い1日の終わり/夢の山頂へ/世界最大の山のてっぺん/生還への道/マウナ・ロア・フィナーレ)
深掘りハワイ マウナ・ロアのひみつ
第5章 ヒロ(その2) ―笑顔の町を歩く―
(のんびりヒロ観光/スモウ・ディナー/ヒロの日系人/謎の刺客)
コラム モチとハワイ
第6章 ワイピオ ―王家の谷をハイキング―
(50万年の谷へ/谷底へGO!/歓迎されない場所/道なきハイキング/潮風のランチ/ワイピオとハワイアン/ホノカア・ミニ散策)
深掘りハワイ 「登山」なのか「ハイキング」なのか問題
第7章 パーホア ―流れる溶岩を見学に―
(アウトローの町/昼下がりのパーホア/女神のテリトリー/流れる溶岩/宵闇のパーホア/マハロ!ハワイ島)
〈下巻の目次〉
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第8章 リーフエ ―緑と水があふれる島―
(ガーデン・アイランド/行くぜ!カララウ)
深掘りハワイ ハワイが日本にやって来る!?
第9章 カララウ ―断崖を越え、秘境のビーチへ!―
(海辺の登山口/暗雲のスタート/対岸の出会い/雨にけぶる断崖/それぞれの決断/越えろ!断崖/カララウ・ラストスパート/大聖堂の夕陽/料理の達人?/心残りの出発/嵐のコーヒーブレイク/さよならカララウ/またの日に向けて)
第10章 コーケエ ―崖の上のハイキング―
(カウアイ島のターザン/禁断の島/峡谷のスナイパー/天空の展望台/世界一の雲/勇気ある撤退?/憩いの博物館/行くぞ!大瀑布/盛りだくさんフィナーレ/〈おまけ・夫のハイキング〉)
深掘りハワイ ハワイ諸島・ゆく島くる島
第11章 カパア&ワイメア ―歴史を感じる町巡り―
(気になる町/最後の晩餐/クックの「発見」/激動のハワイ/夢のリゾートホテル)
深掘りハワイ 本当は「ハワイ」じゃなくて「ハワイイ」?
第12章 ホノルル ―ザ・ハワイを満喫!―
(大都会ホノルル/ワイキキ・デビュー/憧れのビーチ・リゾート/ホノルル・ミニ遠足/クーデターの舞台/フラとアロハ/いざ!ダイヤモンド・ヘッド/青い山頂/満腹ローカルごはん/パール・ハーバー/ファンタジック・ナイト/旅の終わり)
おわりに
〈表記について〉
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ハワイの文化を尊重するため、地名や用語などは英語読みではなく、なるべくハワイ語の発音に近づけて表記しています。他のガイドブックや火山用語などとは異なっていますが、ご了承ください。